2025/03/31
【学術情報#1】運動すると脳が鍛えられる。運動が高齢者の健康と認知機能向上に効果がある。BODYGREENを毎日つづけることが大事だよ!

「運動すると脳が鍛えられる」福島県立医科大学の高橋仁美先生(理学療法学科長)はこうおっしゃっています。「脳を刺激するのは筋肉」「脳にとって筋肉を動かすことは最高のトレーニング」なのだそうです。筋肉に力が入るとでてくるのが「マイオカイン」。ホルモンの一種です。運動すると骨格筋が「マイオカイン」を分泌します。これは筋肉の萎縮を防止することは神戸大学の中西信人先生らの研究でも、急性期の患者へのリハビリ効果の分析でも明らかになっています。「マイオカイン」は、筋萎縮防止だけでなく、他の臓器や組織でもさまざまな効果を生んでいるです。
それだけではありません。運動によって学力があがるという調査がアメリカ、スウェーデンの小中学生への調査であきらかになっています。これも筋肉を動かすことによって作り出される「BDNF」(タンパク質でマイオカインの一種)、日本語で「脳由来神経栄養因子」と呼ばれ、これが脳を発達させるのです。運動によって「BDNF」が増えれば、脳の中の「海馬」という部分に影響をあたえることがわかってきました。「海馬」は記憶や学習能力の向上に関わっているので、小中学生だけでなく、高齢者の運動が「BDNF」を作り出し、それが「認知機能向上」に寄与している。特に女性で効果が大きいこともわかってきました。

藤田俊文先生(弘前大学大学院保健学研究科総合リハビリテーション科学領域・理学療法士)は全身振動刺激(WBV)が「脳由来神経栄養因子」を生み出すことを昨年の神経理学療法学会で発表されています。
低周波垂直律動運動という高齢者にとって負担なく毎日続ける運動こそ、健康づくりに役立っているという嬉しい研究報告です。